透が紫呉の家に住み始めてから一年が経とうとしていた。
由希と()夾だけでなく()草摩家の皆とも()交流を深めてきたが、
今も気()に()なるのは忌ま()わしき『呪い』の正体。
進むべき道、決められた宿命、
() 終わりなき()――十二支の――宴を前にして
由希は、夾は、そして透は何を想い、何を決意するのだろうか……。
Copyright © 2009-2025